五世紀経た最後の晩餐を十五分間眺めていた

レオナルドダヴィンチの最高傑作は街の中から少し西のサンタマリアデッレグラツィエ教会にある。保護のために厳重な管理下に置かれていて、見学は完全予約制。約25人を1グループとし、15分交代で見学する仕組み。

「最後の晩餐」は、天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が15世紀後半に、ほぼ完成させたといわれる壁画である。パトロンであったミラノ統治者「ルドヴィーコ・マリーア・スフォルツァ公」の要請で、カトリック教会「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院」の食堂に、巨大な壁画を描いた。

「最後の晩餐」は、キリスト教の聖書によると、イエス・キリストの最後の日として書かれた情景であり、キリストが、「12弟子の中の1人が私を裏切る」との予言を行ったシーンとしても知られている。

過ぎ越しの祝いの晩餐が始まった。イエスは断言した「あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている」

弟子たちは互いに顔を見合わせた。「主よ、それは誰ですか」と訊ねると、イエスは答えた。「わたしがパン切れを浸して与えるのがその人だ」

イエスはパン切れを浸して、ユダに与え、「しようとしていることを、今すぐ、しなさい」と言った。

ユダはパン切れを受け取ると、すぐに出て行った。夜であった。

「最後の晩餐」は、縦420センチメートル・横910センチメートルという大きさで、部屋の壁面を埋めている。

まるで奥行があるかのように錯覚を起こさせる手法で描かれ、キリストのこめかみを中心とし、キリストと使徒たちが食事をする部屋が壁の奥へと続いているように見える。

内部は薄暗く、ぼんやりとした光だけが壁画を照らしている。まるでキリストと使徒の最後の晩餐が進むその同じ部屋にタイムスリップしたような感覚に立ち尽くす。

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