ポルトガルのお土産屋さんに鶏を見かける。逸話を聞くとたいへんユニークです。
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昔々、ポルトガルの北にあるバルセロスの話。小さな宿から銀貨が盗まれた。その日、その宿に泊まっていた巡礼者に容疑者となってしまう。そして縛り首の刑が言い渡された。
彼は無実を主張したけど、誰も信じなかった。処刑場に連れていかれる前に、巡礼者はどうしても裁判官に会いたいと懇願した。
裁判官の家を訪ねると、そこの食卓にはご馳走がたくさん並んでいた。巡礼者はテーブルの上の鶏の丸焼きを指さし叫んだ!
「もし私が無実なら、処刑の執行される瞬間、その鶏が鳴くでしょう!」
裁判官は信じず、巡礼者は処刑場に連れていかれた。しかし、正に処刑が執行されようとしたその時、本当に鶏が立ち上がり鳴いた!!
裁判官は慌てて処刑場に駆けつけた。首に巻かれたロープの結び目が上手く絞まらず、巡礼者は命を取り留めていた。
こうして巡礼者は奇跡的に無実で釈放されたそうです。
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映画のラストシーンみたいですネ!
オビドスの街を歩いていたら、哀愁を感じる歌声が聞こえたので、お店に入った。たくさんのCDが並んでいた。今回の旅では聞く機会のなかった「ファド」を次回是非聴きたいと思ってる。
オビドスで見かけたお店。野菜から雑貨からたくさん並んでた。
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