訪れたのは2017年12月。前日まで居たミラノに比べて気温が高い予報だったので、セーターをやめてシャツとジャンバーだけにしてたら、ツアーの集合時間に凱旋門へ着いた時はシンシンと冷えて寒く感じた。
ジュリア通りのホテルでフロントに聞いたら、凱旋門までなら歩いて行けるよ、たったの30分だからと言われたけど、迷わずタクシーを呼んでもらって正解だった。
タクシーの運転手さんは銀髪の若い女性で細いローマの路地をバンバン飛ばすし、遅い車にはパッシングするわで朝から映画の雰囲気を堪能できた。
コンスタンティヌスの凱旋門
「コロッセオ」とは、「巨大な物」という意味。
「コロッセオが滅びるとき、ローマは滅び、そのとき世界も滅びる」といわれた円形競技場。
紀元後70年、今から約2000年も前の古代ローマ時代、皇帝ヴェスパシアヌスの命によって造られた円形闘技場。長径188mの楕円形で、その収容人数には諸説あるそうだが、驚きの8万人。
ローマの街中に巨大な廃墟が堂々と建つ姿は圧倒的な迫力。古代ローマの栄華と驚くべき建築技術の粋を今に伝えてくれる。
コロッセオの構造は、地下、アリーナ、そして全4階の観客席。まずはアリーナ。ここはまさに、見世物としての闘いが行われていた場所。現在この部分はほとんどが壊れていますが、一部半月型に再現されたアリーナを見ることができる。
当時のローマ市民にとって一番の娯楽はコロッセオでの刺激的な見世物、つまりそこで起こる「流血や死」でした。ぼくにとっては壮大なスペクタル映画「ベンハー」の世界。
ヴェスパシアヌス帝は、市民をこのような斬新な娯楽に没頭させ続けることで反乱を抑える効果があると考えたらしい。プログラムは午前中が猛獣と剣闘士との闘い、昼には罪人の処刑が行われ、午後はメインとなる剣闘士同士の闘いとなります。
年間数千人もの剣闘士が、ここで命を落としました。
地下には猛獣たちの檻、剣闘士たちの待機場所。そして、人々を楽しませるべく、地下から猛獣や剣闘士をアリーナにせり上げる仕組みがあった。
ゾウやライオンなど巨大な猛獣の入った檻を地上に持ち上げる巻き上げ機、剣闘士を登場させる跳ね上げ式の出入り口など、なんと80機もの大掛かりな機械が仕組まれていた。地下からせり上げられ登場する猛獣や剣闘士の姿に、人々は興奮し熱狂したといわれている。
見ていて、ぼくの頭にはスターウォーズのあるシーンが浮かんだ。
『フォロロマーノ』
栄華を誇った古代ローマ帝国の中枢
コメントを残す