絵画史上、最も有名な少女像ともいわれる「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1880年)
本作は、ルノワールの理解者であり、庇護者でもあった裕福な銀行家ルイ・カーン・ダンヴェールの三人の女の子供のうち、末娘であるイレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像として制作された作品。ルノワールは子供を画題とした肖像画を数多く手がけているが、その中でも本作は特に優れた作品として知られている。
清潔で上品な顔立ちの中で、輝く大きく印象的な瞳、子供特有の白く透き通る肌、肩にかかり腰まで垂れた少し波打ち気味の長い赤毛の頭髪、質の良さを感じさせる青白の衣服、膝の上で軽く組まれた小さな手。いずれも細心の注意が払われながら、綿密に細部まで画家特有の筆触によって描写されている。
※サルヴァスタイル美術館の記事を引用させていただきました。
http://www.salvastyle.com
「ジヴェルニーのモネの庭」 クロード・モネ 1895年
ビュールレ・コレクション「至上の印象派展」が、地下鉄乃木坂駅直結の新国立美術館で開催中。素晴らしい作品がたくさん展示されている。エミール・ゲオルク・ビュールレは、スイスの大実業家で、生涯を通じ絵画収集に情熱を注いだ傑出したコレクター。
ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソなどなど。主に、17世紀のオランダ絵画から20世紀の近代絵画に至る作品、そのなかでも印象派・ポスト印象派の作品は傑作中の傑作が揃っていて、そのコレクションの質の高さで世界中の美術ファンから注目されていると聞く。
この度、ビュールレ・コレクションの全ての作品が、チューリヒ美術館に移管されることになり、コレクションの全体像を紹介する最後の機会として、日本での展覧会が実現したそうだ。 今回は、近代美術の精華といえる作品64点を展示していて、その約半数は日本初公開とのこと。
スイス国外に初めて貸し出されることになったという4メートルを超えるモネ晩年の睡蓮の大作「睡蓮の池、緑の反映」 クロード・モネ 1920-26年(この作品だけが写真撮影OKとなっていた)
http://www.buehrle2018.jp/
東京での展示は5月7日までで、次は福岡に5月19日から7月16日まで。そのあと、名古屋で7月28日から9月24日まで開催される予定。是非とも、あの美少女をもう一度観たい。
(※このページはFANBLOG「そこはか手帖」から2018.12.1にリライトして引っ越してきました。ぼくが初めてコメントをいただき感激した思い出と共に)
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