ぼくが、田舎のあぜ道を、延々と歩いて、小学校に通っていた半世紀以上前の話になるのだが、途中に近鉄山田線(伊勢中川~宇治山田)が走っていた。たんぼのあぜ道を歩きながら、れんげ畑に寝ころびながら、走る近鉄電車を見るのが日課だったし楽しみだった。
その頃、近鉄には全二階建の「あおぞら号」と呼んでた団体専用列車があった。小学校の修学旅行や、遠足やらに重宝されていた。なにしろ、世界初の全二階建は、とんでもなく田舎の自慢。三両連結で一編成だった。
↓ いつの頃からか、全二階建ては姿を消した。あおぞら号の色も青空色に代わったようだ。高校を出てから田舎を離れたぼくは変遷の時期を詳しく知らない。
↑ 昨年、近鉄名古屋駅の特急番線に停まっていたあおぞら号を見てとても驚いた。昔の色合いにときめき、急いで写真を撮った。
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東京に来てから、湘南ライナー215系に乗った時に、なぜか懐かしく感じたのは「あおぞら号」への郷愁かもしれない。下の写真が215系。
(Wikipediaより拝借させていただいた近鉄20100系「あおぞら号」)
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