★ 湘南ライナーセット券
毎月1日、早朝の駅に並ぶ長蛇の列は、かなり以前から湘南の有名な光景。それは、翌月分の湘南ライナーセット券の事前整理券が朝6時30分から配付されるから。その整理券があると夕方4時半から、みどりの窓口で翌月のセット券を購入できる仕組み。(因みに年明け1月は元旦ではなく4日に発売される)
《以前は整理券の配付は6時40分からで購入は夕方4時からだったが、昨秋あたりに上述時間に変わっていた。2019.1.4補筆》
ただ、朝に配られるのは、あくまで整理券。座席数に制限あり、整理券をもらえても購入できるとは限らない。12月1日の夕方、窓口の駅員と言い争う風景があったと聞いた。どうやら満席だったようだ。その日の夜見たら、整理券番号85番以降の方は満席にて用意できませんでした、と掲示板に手書き案内が貼ってあった。
きっと朝並んだにも関わらず、買えなかった方の怒りであったのだろう。ぼくも今年2月1日に並んだけれど、買えなかった経験あるので、気持ちはよくわかる。あの時は今と違い、他の列車も並んでいた時だったので、百番を超えていたと記憶してる。並んだ時間は朝6時10分頃だった。(当時の)満席の分岐点は朝5時50分頃かなと学んだものだ。
しかし、今年3月から一つの列車以外は並ばなくてもよい変更が行われた。それにより列の長さも短くなった。並ばないと買えないのはライナー2号。4号から14号までは、朝に並ばなくても通常14時からみどりの窓口で購入できる画期的な改善だった。
Wikipediaを拝見すると、湘南ライナーは1986年11月1日から運行されたそうだ。ぼくは1985年に他所へ転居したので、導入当時の状況をよく知らない。再び1996年に戻ってきたが、市内に車通勤していたので電車の様子は詳しくなかったが、毎月1日朝の列のことや奥様が代わりに並ぶか否かの話題をよく聞いた。
32年の歴史の中で、JR東日本は弛まなく努力されてきたのだと思う。貨物線を走らせたり、複数の路線を跨いで運行したり。列車毎に、セット券と当日券の輛数が違うのも、きっと過去の統計からに違いない。
この1年だけでも、いろんな努力を目にした。朝並んだ本人が夕方受け取れない場合の対応として、受付連番とは別に整理番号を付与することによってその画像持参で代理購入がOKになるとか工夫があった。
そしてとうとう、2号以外は並ばなくてもOKと進化させた。
185系車両(修学旅行にもフル回転)
★ 車輛の人気と不人気
平塚・辻堂・大船に停まる朝のライナーは2号と14号の2列車しかない。会社の始業時間を鑑みると、2号を選ぶのは当然だろうと思う。その2号はMAXの15両編成なのだが、セット券が人気だけでなく、当日券も前夜19時過ぎには売切れていることが多い。
一方、茅ヶ崎と藤沢には貨物線を使ったライナー専用ホームがある。つまり両駅の乗客は選択肢が多い。となると、選択肢の多い茅ヶ崎・藤沢の乗客を2号以外に振り替えてもらう工夫が必要になってくると思う。策として、品川止の4号・10号の東京延伸だがダイアは満杯の様子。もし東京まで行けても、回送が困難なのかもしれない。
215系車両(茅ヶ崎駅付近で寂しく待機中)
となると代案は不人気の215系を違う車両に替える案はどうだろうか。朝はほとんどの通勤客が乗車中に寝ている。だから、リクライニング無しの4人席は避けると思う。夜の下りライナーで、東京駅19:00発3号,20:00発7号,20:30発9号は比較的空いてる。その3本が215系だからだと想像する。
215系は俗称「ドナドナ」って呼ぶ話を以前聞いた。そもそもドナドナって、調べるまでどういう意味か知らなかった。「詰め込んで運ぶ」という「歌詞」が起因してるらしい。さらに話はとても深く、原作は第二次大戦に遡るってことも。
215系座席
215系は他の運行が無いのか昼間に車庫でよく見かける。償却もまだ終わっていないだろうし、なにより導入責任もあるだろうから簡単に変更はできないのだろう。気の毒だけど、対策は使用車両の変更しかぼくには思いつかない。そうすれば茅ヶ崎・藤沢の乗客はきっと6号8号に流れる筈だ。
湘南新宿ラインの251系
★ 貨物線の走行
朝の列車間隔は短いのが理由だと思うが、ライナー4号~12号は通常の東海道線ではなく貨物線を走る。2号より藤沢で5分後に発車する4号は同じ7時40分に品川に着く。つまり貨物線と横須賀線を走る方が早いということがわかる。
ただ、貨物線走行にはデメリットもある。トンネルが多いのでラジオが聴けない区間がある。つまりキャリアの電波も届かないのでネットサーフィンも出来ない。場所としては、下の地図のピンク辺り。東戸塚から羽沢までと、生麦で地上に出るまでの長いトンネル区間。ただ、寝てる方には関係無いお話だけど。
★ ブログ引越&改稿
本原稿はFANBLOGそこはか手帖「湘南ライナーセット券」(2018.1.18初稿)を改筆し引っ越してきた。アクセスが悲しいほど少なかったそのブログの中で、この原稿がなぜか本年4月以降PV数が増えだした。
新たに通勤・通学を始めた方が読んでくれたのかもしれないが、真の理由は判らない。初回原稿に時々加筆していくスタイルとしたので、その記事は5月に月間3桁となり、11月には5百近くを記録した。ほんと驚いたし嬉しかった。
次代E257系
そんな中で、6月には初めて「コメント」なるものをいただき、近々185系が引退しE257系に代わるという情報と、ぼくが貶していた215系が団体列車で好評である情報を教えてもらいすごく嬉しかった。そのことをヒントに子供の頃に大好きだった近鉄電車「あおぞら号」に記事を書いた。
今回引っ越した時、初回原稿を改稿したのだが、再び加筆していくスタイルとするかどうかを迷った。特に理由はないけど、季節や出来事に合わせ新しい原稿を書くスタイルとしたくて「湘南ライナーの風景(平成30年冬)」と名前を付けた。次回は年号が替わる頃になるかもしれない。
※215系のアイキャッチ画像と座席、また次代E257系の写真はWikipediaより拝借しましたm(_ _)m
こんにちは、投稿ありがとうございます。ライナーセット券は前月1日の14:00から購入できるとありますが、これは乗車駅でないと買えないのでしょうか。(例えば、藤沢や茅ヶ崎など)
また、このセット券というのも、もちろん、座席、時間指定でしょうか。
2号以外の上りライナーは都内や近郊の「みどりの窓口」で購入できます。セット券は座席定員制の列車指定です。座席指定ではありません。
初めまして。貴重な情報ありがとうございます。
>(因みに年明け1月は元旦ではなく4日に発売される)
これは来年2019年も同様とみて良いでしょうか。
久方振りにセット券を購入しようと考えております。みどりの窓口で
同様に答えられたのですがかなり忙しい状況での回答で1月の初回の
ライナー券の発売のことではないかと疑問に思ったもので。
2019年1月4日とみどりの窓口に掲示されていました。因みに2018年も4日でした。
ありがとうございます。
心置きなく3ケ日過ごせます。
[…] ★そこはか手帳 湘南ライナーの風景(平成30年冬) […]